久しぶりの PC-9821Cx 再構築プロジェクトです。前回からかなりの間が開いてしまったのは、今回増設するメモリを入手するタイミングを狙っていたため。
それに加えてもう1つ購入を考えているパーツがあるので、どうせなら全て手に入れてから記事を書いて行く方が効率良いかなと思っていたわけです。
もう1つのパーツ一式に関してはまだ全て揃っていないので後日書くとして、先に手元に届いたメモリの方から記事としてまとめることにしました♪
最初は購入予定が無かったメモリですが、やはり増設すると気分がいいものですね~。
手に入れた増設RAMボードはこちら
オークションサイトで少し前からチェックだけはしていた、PC-9821Cx 対応の増設RAMボード。型番は「PC-9821CX-B02」です。
MS-DOS環境を中心に使うことを考えていたので、標準の 7MB でも必要十分かな~と思っていましたが、どうせならフルスペックにして使ってみたい!と思うように…?
メモリさえ増やしておけば、いつか Windows 3.1 などを入れて遊ぶこともできますしね。
今回この増設RAMボードを狙っていた理由は、ボードだけでなくメモリも搭載済みだったということ。しかもその容量は最大の 32MB。何も買い足す必要なくメモリを MAXにできます♪
しかもお値段は他と比べると格安!メモリ無しのボードだけで同じくらいの値段を付けている方がたくさんいましたからねぇ。いや~いい買い物ができたなぁ?
埃まみれの内部を簡易清掃
それでは早速装着!…と行きたかったのですが、フロントパネルを外して中を覗くと、それはそれはきれいに降り積もった綿埃が見えるではありませんか?
増設する場所はフロッピードライブの下で、今は仮のカバーのみが取り付けられています。
増設RAMボードを取り付けたらこのカバーは不要になるので、先に外してしまいます。
メモリ増設だけならここから奥へ押し込めばいいのですが、今回は周りの埃を取り除くため、一度ケースを外して簡易清掃しちゃいます。
フロッピードライブを固定しているネジを外す
本体のケースを外したら、フロッピードライブが収まっている部分を固定しているネジを外していきます。
上写真の丸で囲った 3か所を外したら、次は矢印の先にあるネジ 2か所を外すのですが、この写真ではわかりにくいので以下の写真で詳しく解説します。
まずは本体右サイド、ちょうど真ん中辺りの下にあるネジから。2つあるうちの丸で囲った方を外します。拡張スロット側ですね。
もう1つのネジはフロントパネル側で、ボリュームボタンの隣にあります。
以上 5か所のネジを全て外すと、フロッピードライブがセットされているボックスのロックが外れ、ガバッと上げることができます。
外れた FDDの装着ボックスは、拡張スロットの上に置いておくと邪魔にならないですね。
では、長年蓄積された埃を取り除くとしますかな。
すごい量の綿埃じゃ~!
ギョギョッ!基板の表面が見えないくらいに積もってる!?
このキャンビー君、埃が溜まりやすい場所で使われていたんだろうなぁ。
ここまでひどい状態になってても普通に動いてくれるキャンビー君は凄い♪
大雑把に埃を取り除いた後の写真がこちら。まだ隅の方には埃がちょこっと残っていますが?、先ほどまでの状態よりはかなりマシになりました。
懐かしいCPU「Intel i486SX」も見えますね。今度時間があるときにもうちょっときれいに埃を取り除いてあげたいと思います。
で、一番手前に見えているのが増設RAMボードを差し込む場所。
最初に手前のカバーを外したところから、増設RAMボードを奥へ差し込めば簡単に装着完了♪
埃除去作業さえなければ本体のカバーを外すこともないので、メモリの増設作業はRAMボードを差し込むだけで終わるという簡単設計です。
さあ、ここでカバーを戻す前に正しく認識するかテストしてみましょう。電源ON!
ピポッ♪と鳴った後、ビープ音と共にエラー表示!!?
内容は黄色い文字で「MEMORY ERROR」。なんじゃと~!? まさか壊れている!?
と一瞬焦りましたが、一度電源を落として増設RAMボードを引き抜き、装着されているメモリを2枚とも外し、セットし直してから再度本体へ戻しました。
無事認識!39MBになりました
頼む~!認識してくれ~~!と祈りを込めてもう一度電源ON!
ピポッ♪ MEMORY 640KB の後ろ、今までは 7168KB OK でカウント終了でした。
でも今回は違います。14336KB まで一気にカウントアップ!ここで一瞬止まった後・・・
38912KB まで一気に上昇していきました♪ 認識されて良かったぁ~?
このキャンビー君に搭載できる最大容量、39MBまで増やすことができました♪
僕がこれまでに使ってきた PC-98は、最大でも13MBまでしか搭載されていなかったので、14MBを超える 98を使うのは今回が初めて!このメモリカウントはちょっと感動ですなぁ。
今のPCとは桁が違いすぎる容量ですが? 当時は 8MBくらいでも十分大容量でした。
昔作った適当なフロッピーで起動してみた
ハードディスクから起動させても現段階では特に面白い物は入っていないので、昔作った 98ノートの起動用フロッピーを適当にチョイスして起動。
当時使っていた SCSI カードなどのドライバを意味なく読み込みながら?、最終的に起動したのはメインで使っていたファイラー「HF」でした。懐かしいなぁ♪
よく見ると日付と時刻がめちゃくちゃ? 2094年6月19日・・・74年後です。
DOSを起動させたついでに日付と時刻をセットし直しました。
あとは電源コードさえ抜かなければディップスイッチも含めて状態を維持できるはず~。
といったところで今回はおしまい。無事メモリを最大容量にすることができました。
次の記事は残りのパーツが手元に届いてから書く予定。これさえまともにセッティングしてしまえば、本格的に98環境を作り始められるので、今からワクワクであります~?
ここまで書けば次に何が届くのか大体わかったかな。今でも98を使いこなしているヘビーユーザーなら既にピンときているかも。次回を楽しみにしていてくださいね。
PC-9821Cx を所有されている方にお願い!
先にも書きましたが、ジャンク品相当で手に入れた本体のため付属品を一切持っておらず、HDDの中にはキャンビー付属のソフトが一切入っていません。
リカバリーディスクなどをお持ちの方、もしいらっしゃいましたらぜひご一報いただけませんか?どうぞよろしくお願い致します。
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